スピリチュアルとは?

あなたは「スピリチュアル」という言葉を聞いて、どんなイメージがわきますか?
人によっては怖いといいます。でも、好きな人にとってはわくわくするようです。
なぜ、こんなにも違う印象を与えるのでしょうか。

怪しい? それとも、信用できる?

「スピリチュアル」という言葉から「怪しい」「怖い」と思う人は、霊感商法で高額な請求をする業者をイメージするようです。
そのほか費用がかからなくても、目に見えないもののことであれこれと言われて反論できないまま、従うべきか断るべきかの判断に困り、不安で身の置き所がなくなることを避けたい気持ちもあるようです。そのあたりは宗教にも似ていて、宗教とスピリチュアルをごっちゃにして考えている人も少なくありません。

では、平気な人、スピリチュアルなことが好きな人は、なぜ「怪しい」「怖い」と感じないのでしょうか。
もちろん、高額な請求をされたら、スピリチュアルに限らず、投資話や健康情報であっても、だれでも悩むものです。その場合、身の丈に合った金額で考えるしかありません。
高額な請求にはしかたなく応じないとして、スピリチュアルが好きな人は、支払いが可能な範囲で、占いを楽しんだり、セラピーに癒されたりしています。
そこには「ポジティブなものを探している」といった特徴があります。

とはいえ、スピリチュアルが好きな人は、目に見えないものを題材にしているサービスをどのようにして信じられると判断したり、お金を払う価値があると認めたりしているのでしょうか。
「怪しい」「怖い」と思う人は何でもかんでもネガティブにとらえているわけではなく、目に見えないからこそ判断に悩むという根本的な問題を感じています。
そんな人たちからすれば、スピリチュアルが好きな人たちが、いとも簡単に信じたり、お金を払ったりしていることは不思議でなりません。
それはなぜでしょうか。

なぜ信じられるか?

まず信じるポイントとしては、実績や評判があります。知り合いから感想を聞いたり、周囲のうわさから判断いたします。ネットで口コミがあればそれを参考にする人もいます。
これはグルメサイトでおいしい店を探すときに、投稿されている口コミを確認して、おいしそうな店を選ぶことと同じ発想です。
ネットオークションやフリマアプリなどでは知らない人と売り買いする際に、相手の評価を確認して信用するかどうかを決めていますので、初めて会う人や初めて利用する店を信用するかどうかは、口コミや評価が頼りになります。

次に、スピリチュアルではさまざまなサービスがあり、占い以外にもカウンセリングやセラピー、自己啓発などがあります。そのどれもが歴史や科学などを裏付けとして信用してもらおうとする宣伝をしていますので、その内容を確認いたします。もちろん、いいことしかいわないものですから、ここで口コミなどを参考にするのですが、占い方法の歴史を趣味で調べる人もいれば、カウンセリング方法やセラピーの手法の科学的な実績を調べる人もいます。民間資格として組織的に運営されているものであれば、その資格の評判や規模を調べる人もいます。スマホなどで気軽にネット検索できるようになりましたので、何もわからないままサービスを受けるよりは、事前に調べてから臨むほうが安心感が違います。全国的にはやっている歌手の歌なら聞いてみたいと思う人がいるように、歴史や実績があると知っていて受けるほうが安心ですね。

宗教との違い

歴史といえば、神社仏閣への参拝のように宗教関連施設もスピリチュアルと認識されています。パワースポット巡りと呼ばれ、願掛けして回ることはセラピー効果があると同時に、開運を期待できます。
その延長線上として、特定の宗教団体のイベントに参加して、信者になるように勧誘を受けることもスピリチュアルと誤解されていますが、信者ではない参拝者が多い神社仏閣での参拝はスピリチュアルといえても、信者かどうかが問われる宗教団体となりますと、それはスピリチュアルではないと考える人は多いです。ヨガの教室に通ってもヒンドゥー教徒にならなくていいように、そこにスピリチュアルな癒しがあって、それだけを目的とすることがスピリチュアルであり、信仰心の程度を問われるようになりますと、それはスピリチュアルではなく宗教といわれます。
新興宗教団体の無理な勧誘が過去に社会問題化したことから、勧誘しない宗教と無理な勧誘をする宗教をひとくくりにして「宗教は怖い」といった印象を持つ人がいますが、無理な勧誘をしない宗教は七五三や結婚式、お葬式などで日本文化に溶け込んでいるように、同じ宗教でもスピリチュアルな側面があり、人に癒しを与えるものです。怖い宗教は「無理な勧誘をする宗教団体」といえます。

自己啓発は怖い?

自己啓発についても同じことがいえます。自己啓発団体の無理な勧誘も社会問題化したことがあります。たとえスピリチュアルを名乗っていても、無理な勧誘をする自己啓発団体は注意が必要です。
社会心理学などの応用で、俗に「洗脳」と呼ばれるような荒っぽいことをする業者も後を絶ちません。科学的な意味での「洗脳」は不可能ですが、通販番組を見て不要なのになぜかほしくなるように、イベントに参加した人から信頼を勝ち取る方法があるのです。これは洗脳でも催眠術でもありませんが、人の心理を突いた、人の心をくすぐる手法ですので、人によっては簡単にほだされてしまいます。しかも、法的には違法ではありません。こういった理由から「スピリチュアルは怖い」といった印象を持っている人もいるでしょう。

これについては、2019(令和元)年6月から施行された新しい消費者契約法から、悪徳業者を見分ける方法を学ぶことができます。
詳しくは「霊感商法でだまされないために」に書きました。

結局、スピリチュアルってどんなもの?

無理な勧誘をする宗教団体や自己啓発団体には近づかないように気を付ければ、ストレスから解放されたり、癒されたりするさまざまなサービスを受けることができます。
験を担ごう(げんをかつごう)として恵方巻を食べたり、入り口に盛り塩したりすることもスピリチュアルです。そういった目に見えない力に頼ることは、先ほどの例外を抜けばどんなことでもスピリチュアルなのです。緊張して失敗することがないように、直前で手のひらに「人」の字を書いて飲み込むおまじないもスピリチュアルに含まれます。
験担ぎ(げんかつぎ)、おまじない、風水、占い、厄払い、願掛け、リラクゼーションなど、意外と楽しいものです。旅先でご利益があるといわれる神社仏閣に参拝することも、何かいいことが起きるかもしれないわくわくを味わえます。そして、本当にいいことがあったら、あの神社仏閣のおかげかもしれないと思うのも、思い出としても人に話す体験談としても楽しめます。

だれにも話していないことなのに、それがきっかけだと筋が通る出来事が無関係なところで起きて、それを気づかせてくれる占い師に出会えれば、それにかかわる次の何かが予測でき、ますます期待が膨らみます。
そんな不思議でわくわくする日常を過ごしている人たちが、スピリチュアルなのです。

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