Serendipity favors the prepared mind.

数年前「serendipity(セレンディピティ)」という美しい言葉に出合った。

哲学の言葉、仏教やキリスト教の言葉、スピリチュアルの言葉をさまざまな本やメディアで触れてきたのに、この言葉は知らなかった。

そして今回、ノーベル賞受賞者・大村智さんが使った言葉「prepared mind(プレペアード・マインド)」という言葉に、心が奪われた。

この言葉は、フランスの細菌学者パスツールが、次のような名言で使ったものだった。「Fortune favors the prepared mind.」(意訳「幸運の女神は、準備ができている心に、恩恵をくれる」)

この意味の注意点は「プレペアード・マインド」を検索していて見つけた記事「1476号 パスツールの名言を知ればチャンスの有無に関わらず前進できる」に詳しく書かれている。
「幸運の女神が助けてくれれば(チャンスさえ得られれば)、誰でも成功できる」とか、「幸運の女神が助けてくれてから(チャンスが来てから)、努力する」といった考え方では、幸運の女神の助けはないよ、というもの。

これは非常に重要なことだと思う。
ライバルが成功したとき「あいつはたまたま幸運だったからだ」と思いたがる人がいる。
または「オレだって、チャンスさえ来たら本気を出すよ」と言う人もいる。

パスツールは「準備ができている精神に、幸運が訪れる」と言っているのだから、ライバルが成功したのは「心構え」なり「日頃の努力」なりが達成されていて、幸運が訪れたことになる。つまり「たまたま幸運」ではないことになる。
さらに、自分に幸運が訪れないのは「心構えが足りない」か「日頃の努力が足りない」かのどちらかだということになる。

実はこれは、私がセミナーで常々申し上げている「セレンディピティ」に通じるものがある。
実際「プレペアード・マインド」の意味を検索していて、「セレンディピティ」と絡めて記事を書いている方は何人か見かけた。

そこで敢えて、私は「Fortune favors the prepared mind.」や「Chance favors the prepared mind.」と表現せずに、「Serendipity favors the prepared mind.」と言い換えたい。

「セレンディピティ」は「予期せぬ発見を見つける能力」といわれるが、その能力を常に発揮していても「予期せぬ発見」が常にあるわけではない。
つまり「いつ予期せぬ発見があっても対応できるには、準備された心や心構えが必要だ」という意味になるのだ。

これを仏陀は「ヴィパッサナー瞑想」で鍛錬していたし勧めていた。英語でいえば「マインドフルネス」となる。
ここからは私の分析になるが「プレペアード・マインド」と「マインドフルネス」は、言葉の意味こそ異なるが、その意義、精神構造は同義語といえるものだ。
これを理解できるなら、あなたは仏陀を高度に理解しているといえるだろう。

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