ある僧侶の困惑

受講生の中に何人か僧侶がいることはめずらしくありませんが、たったひとりだけ親しくなったかたがいらっしゃいました。
僧侶に限らず、昭和以前に生まれたかたがたは、女性への気配りと認識していた言葉遣いが、現在ではセクハラの範疇となり、善意でお声掛けしたものがセクハラ問題に発展するというややこしい問題があります。当人は悪気がないだけにお気の毒ですが、なぜセクハラ問題になるのかすら理解できず、改めようにも、どの気配りが女性への失礼に当たるのかすら皆目見当がつかないようです。
その僧侶もそういった古い価値観で形成された気配りをなさるかたでした。
ここではその僧侶の仮名をN住職といたします。
わたしはN僧侶に新しい時代の異性とのコミュニケーションの注意点について改めるよう働きかけてみました。
正直なところ、N僧侶はセクハラどころか、60代の身でありながら、あわよくば肉体関係に持ち込もうとするところがあり、このままではいつか犯罪に発展するぞと、わたしは冷や冷やしていました。どの業界においても、師匠や上司がそういう人だというのは、日本ではめずらしくない事例だと思いますが、わたしとしても放っておけませんでした。
N僧侶はある女性を受講生として紹介してきました。その女性の仮名はMさんといたします。
わたしはいつもどおり段取りいたしましたが、N僧侶は「Mさんが出張先のホテルを抑え、会場を決めるので、後から連絡する」の一点張りでした。
数日間の集中講座を開催するため、N僧侶が住む県に訪れると、N僧侶と連絡が取れなくなり、N僧侶の娘に確認して、N僧侶はMさんの人生相談に応じていると判明しました。
いい大人が人を遠方から呼びつけておいて、音信不通になるのはたいへん無礼です。
結論から申し上げまして、N僧侶はMさんに対して下心があり、わたしを出しに使って、Mさんと恋仲になろうとしていたというものでした。
実際、Mさんの受講料はN僧侶が負担したものでした。わたしは僧籍を得る可能性があったので、N僧侶に講座の立ち合いを認め、わたしは二人に対して講座を開催いたしました。
わたしは講座の内容に「マナー講座」を取り入れました。
それはずばり「相手からのお礼を見越して、自分から親切にしてはいけない」というものでした。
すると、N僧侶は「それが人間関係で一番大切な信頼関係だろう! それがだめなら、人間関係を深めることができない。そんなわけがないだろう!」と困惑しました。
わたしは「これを日本語で『下心』と言います。下心は悪いこととされていますよね」と食い下がりましたが、N僧侶はまったく理解できない様子でした。
後日、Mさんは「母が倒れたので関西に帰ります」と言って受講を中止し帰っていきました。
N僧侶はわたしと音信不通になりました。
N僧侶はMさんに恩を売ることで、Mさんと肉体関係になろうとしていました。
MさんはN僧侶に期待させながらも肉体関係にならないようにして、N僧侶を都合よく利用していました。
後日、N僧侶の娘からN僧侶の占いメモを聞く機会がありました。
「チャネリングニャンコけいとMさんが恋仲になるかどうか」
はあ? だめだこりゃ!

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